導入事例
点群活用は自治体から - 下呂市のDXを支えるScanX -
- 事業分野:公共工事の発注
- 地域:岐阜県下呂市
- 使用工種:道路工事、河川工事
- 使用機材:DJI Matrice 350 RTK、DJI Zenmuse L2、DJI Zenmuse P1

点群活用の背景:自治体DXの一環として
下呂市では、2022年から市のデジタル課を中心に、市全体で本格的なデジタル化(DX)に取り組み始めました。業務の効率化やペーパーレス化を積極的に進め、行政サービスや内部業務におけるIT活用をはじめ、AI・RPAの導入、人材育成などを通じて、組織横断的なDXを推進されています。
下呂市建設課様においても、そうした市の方針を受けて、従来の手作業中心だった測量業務を見直し、2024年度からドローン測量の導入を開始されました。
下呂市建設課様においても、そうした市の方針を受けて、従来の手作業中心だった測量業務を見直し、2024年度からドローン測量の導入を開始されました。
「建設課でドローンを購入し、自ら飛ばして運用しています。人手不足の中で、複数人を現場に出すのは負担ですし、急傾斜地や危険な場所では安全面での不安もありました。少人数でも安全かつ効率的に対応できる仕組みが必要だと感じていました。」
ScanXの導入理由:担当が変わっても使える体制づくり
ドローンによる測量を本格的に活用するにあたり、取得した点群データを処理・活用するためのソフトウェアの導入は不可欠でした。無理なく運用できるツールを求めて複数の製品を比較検討された結果、ScanXを導入いただきました。
とくに、異動が多い自治体特有の組織体制においてScanXの使いやすさは非常に大きな利点となっているようです。
「ドローンを導入する以上、そのデータを処理するソフトは必ず必要になります。高精度な点群を扱えるソフトはいくつかありますが、ScanXはWEBブラウザだけで使える“使いやすさ”、初期費用のかからない“導入のしやすさ”、そして“複数人で柔軟に使えること”が揃っており、自治体の業務サイクルに非常に適していると感じました。」
とくに、異動が多い自治体特有の組織体制においてScanXの使いやすさは非常に大きな利点となっているようです。
「自治体では数年ごとに担当が変わるだけでなく、突然別の業務に異動になることもあります。もし担当が変わってもすぐに使える業務フローの構築が重要です。その中でも、引き継ぎや再教育の負担が少なく、誰でも使いやすいという点でScanXは非常にマッチしています。」
ScanXの使い方:自動クラス分類した地表面データを活用
岐阜県下呂市様では主に「発注工事の設計業務」をメインにScanXを使用されています。取得した点群データをScanXで自動でクラス分類し、地表面のデータを使って業務をされています。
こうして作成した設計図をもとに建設業者へ発注が行われ、実際の施工へとつながっていきます。このような現場の可視化は、説明や合意形成を円滑に進めるだけでなく、判断材料としても大きく役立っています。
また、ScanXは各地域の区長から寄せられる要望対応にも順次活用予定です。
「ドローンで撮ったデータをLASにし、ScanXに入れ、木を除いた地表面だけのデータを抽出しています。そのデータをもとに設計業務を行っています。」
こうして作成した設計図をもとに建設業者へ発注が行われ、実際の施工へとつながっていきます。このような現場の可視化は、説明や合意形成を円滑に進めるだけでなく、判断材料としても大きく役立っています。
また、ScanXは各地域の区長から寄せられる要望対応にも順次活用予定です。
ドローン測量 × ScanXの効果:測量作業が1人で40分に
従来は、測点の選定から現地作業までに多くの手間がかかり、3〜4人を要するケースもありましたが、ドローン測量×ScanXを使うことで作業時間の削減に貢献しています。
また、足場の悪い法面や斜面の状況も点群データで可視化できるため、職員が危険な場所に立ち入らずに済み、安全面でも効果を発揮しています。
「これまで3〜4人で1時間半かかっていた測量作業が、1人で40分ほどで完了できるようになりました。また、ドローンで広範囲を一度に撮影してしまえば、後からScanX内で必要な情報を確認して活用することができます。」
また、足場の悪い法面や斜面の状況も点群データで可視化できるため、職員が危険な場所に立ち入らずに済み、安全面でも効果を発揮しています。
「目視では確認しづらい斜面や崩れかけの法面も、データで確認できるので、危険な場所に無理に入らずに済むようになりました。」

下呂市建設課様の実際の現場。高さも長さもあるような法面の測量には時間がかかり、作業には危険が伴っていました。
今後の期待と改善要望
ScanXのさらなる改善や機能向上に対する期待の声をいただきました。
「タブレットでの操作が重い部分があるので、もうすこし軽くなれば活用の幅が広がると思います。」
「縦横断図を出力してCADに入れると、縮尺がわかりにくいです。出力時に標準的な縮尺が選択できると、もっと活用しやすくなると思います。」
「1つの箇所で何個かの測量データをScanXに入れるのですが、点群を統合しなくても属性ごとに一括で選択できるようになれば、もっと使い勝手がよくなると思います。」
「縦横断図を出力してCADに入れると、縮尺がわかりにくいです。出力時に標準的な縮尺が選択できると、もっと活用しやすくなると思います。」
「1つの箇所で何個かの測量データをScanXに入れるのですが、点群を統合しなくても属性ごとに一括で選択できるようになれば、もっと使い勝手がよくなると思います。」
ScanXを導入検討している方へのメッセージ
点群活用やDX化を検討されている自治体様に向けてメッセージをいただきました。
「岐阜県としてもDXを推進しているので、他の自治体の取り組みを参考にすることや、試してみることが大切だと思います。点群の活用は測量に限らず、用途を広げられると思います。こうした活用を進めるには、自治体自身が主体的に動いていくことが重要だと思います。」
