導入事例

「思った以上に地表面がきれいに出た」 - 進化するScanXのフィルタリング性能 -

NiX JAPAN 株式会社 空間情報事業本部 計測グループ 紺谷様、安田様
  • 土木・建設

  • 事業分野:建設コンサルタント
  • 地域:富山県富山市
  • 所有機材:DJI Zenmuse P1、DJI Zenmuse L2、Topcon GLS-2000 など

株式会社NiX JAPAN様は、富山県に本社を置き、北陸・中部・関東・関西の各拠点で、全国の測量業務や設計業務を展開する建設コンサルタント企業です。また、NiXグループに所属するグループ企業も多くあり、その中の1社では点群を処理する専門チームを立ち上げグループ企業間で点群データ処理の効率化・高度化に取り組んでいます。特に近年は、3次元計測技術の活用や点群データの利活用に積極的に取り組まれており、災害対応や発注者への提案への点群活用にも力を入れておられます。

今回は主に測量を担当される計測グループにて、ICTの利活用などを主導されているご担当者様にお話しを伺いました。

点群とScanXの活用:いろんな現場に対応できるように

NiX JAPAN様では、8年ほど前から3次元計測機器を導入されており、当初は主に写真測量によるオルソ画像作成を中心に活用されていました。その後、地上型レーザースキャナやUAVレーザーといった新しい技術を取り入れることで、点群データの活用領域を着実に広げてこられました。
「最初は写真を撮ってオルソを作るというのが中心でしたが、点群の方が地形を詳細に把握できる場面も多く、活用の幅が広がってきました。」

現在では、山間部や災害現場、ダム湖の水域、沿岸部といった様々な環境で、現場の特性に応じて最適な機器を使い分けながら点群データを取得されています。地上型レーザー、UAVレーザー、iPhoneのLiDAR、ナローマルチビーム測深機など、多様な手法を柔軟に活用することで、より正確で実用的な3次元データの取得を実現しています。
「地上レーザーとUAVレーザー、それにiPhoneやナローマルチなども使って、現場に応じて点群を取得しています。」

最近はUAVの案件が多くなっていて、L2を導入してから頻度も上がっています。

ScanXの使い方:地表面のフィルタリング処理

近年特に活用が進んでいるのが、災害関連の現場測量における地表面抽出です。例えば、地震の被災地調査や道路や河川・漁港や港湾の復旧業務では、複雑な地形の中から正確に地表面を抽出する必要があり、ScanXのフィルタリング機能が威力を発揮しています。
「災害で被災した地形・構造物での地表面を出したいという時に、他のソフトで処理してもフィルタリングが一部しかかからず困ったことがありました。そこで、ScanXを試してみたら思った以上に地表面がきれいに出て、被災後の倒壊家屋、樹木や倒木、標識等の道路付属物などの地物も自動分類されたことで、点群のフィルタリングが効率的に行えるようになりました。内業の手間が大幅に短縮できました」

最近はScanXの活用頻度は高くなかったものの、DJI製のレーザー「L2」を導入したことで点群の精度が上がり、それに伴ってScanXの利用機会も再び増えているようです。最新のフィルタリング性能との相性も良くなったと感じられているそうです。
「正直、ScanXを導入した直後は、容量の大きな点群データを扱うクラウドサーバー的な利用となってしまい、フィルタリング機能の利用頻度は決して高くはありませんでした。ただ、新規に導入したUAVレーザー(L2)で取得した点群を入れてみたら道路端や法面のエッジがしっかり残っていたり、草木で覆われている部分についてもかなりきれいに地表面が出てきて、ScanXのロジックが変わったのかなと感じました。年々、フィルタリングの性能がよくなっている印象です。」

ScanXの使い方:発注者への説明用ビューワー

ScanXは点群ビューワーとしても活用されています。発注者に対して現場の状況をわかりやすく説明する際の補助ツールとして運用されています。UAVと地上レーザーで取得したデータをScanX上で統合・可視化し、現地の状態や施工環境を共有する場面で役立っています。
「地上レーザーで撮った都市部の駅前のような人や車の多い場所の点群データのフィルタリングを行い、ノイズの除去などを行って状況の把握を共有する為に使っていました」

トンネルのある山間部の現場では、UAVと地上レーザーで撮った点群データを組み合わせて表示し、発注者に見せる用途で活用しました。」

発注者には国土交通省や県の担当者などが多く、視覚的にわかりやすい表現が求められる場面で、ScanXの点群表現の品質が効果を発揮しています。
「ScanXは点群としての見栄えがいいなというのはありますね。他のソフトよりもScanXで表示されている点群のほうが、点群の陰影にメリハリがあり、また地物をイメージしやすい色分けになっていることで、パッと見でわかりやすいと感じます。」

今後の期待と改善要望

ScanXのさらなる改善や機能向上に対する期待の声をいただきました。
「点群に写真を貼り付けて、もっとリアルに現場を見せられたら発注者への提案力が上がると思います。デジタルツインのような活用にも期待しています。」

「データのアップロードはネットワークの品質に依存するので仕方ないと思っていますが、点群の分類処理の速度はネットワークの品質に依存しないので、もっと早くなると待ち時間が少なくなり助かります。」

「法面に構造物があると、それごと削られてしまうことがあるんです。構造物が正しく残るように分類精度が上がればもっと幅広く使えます。」

「3D空間の中で意図した点を選択するのが難しい。もっと選択しやすくなるとありがたいです。」

「ダム湖などの案件もあるのでグリーンレーザーに対応してもらえるとなおいいです。点群データを入れて試しましたが、水中は問題ない一方、特に陸地と水面の間の処理が難しいようでした。」

ScanXを導入検討している方へのメッセージ

ScanXの導入を検討されている方に向けてメッセージをいただきました。
点群処理をこれから始める方にとって、ScanXは非常に良い選択肢だと思います。プランもいくつかあるので、まずは安価なプランで試してみるのが良いんじゃないでしょうか。」

点群の共有が多い方や、地表面を綺麗に早く出したいというニーズがある方には特におすすめです。」

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