導入事例

樹木解析で工数を10分の1に。森林調査の精度を上げるScanXの使い方。

大澤木材株式会社 総務課 技術開発 野上様
  • 森林管理

  • 事業分野:林業
  • 地域:北海道釧路市
  • 使用用途:森林計測
  • 使用機材:DJI Matrice 300 RTK、DJI L1
株式会社大澤木材様 は、北海道釧路市を拠点に森林整備や木材生産を手がける林業の会社です。UAVや点群データを活用し、ScanXの樹木解析機能を業務フローに取り入れることで、スマート林業の推進に取り組んでおられます。今回は、その先進的な取り組みをリードしているご担当者にお話を伺いました。

ScanXの導入:安全性向上と効率化を求めて

大澤木材様が点群データ活用を検討されたきっかけは、国有林における造材作業での安全性向上でした。
「ヒグマの出没リスクがあるエリアでの現地調査は、大きな危険を伴っていました。安全性を高めるために、まずはドローンの活用を検討したのが始まりです。」

こうして取得した点群データを最大限活用するために、DEM(デジタル標高モデル:地形データをデジタルで表現したもの)を生成できるScanXを導入されました。
「当初はDEMを作成する為にScanXを導入しました。ScanXはクラウドベースで共有がしやすく、買い切り型ではない点も導入の決め手になりました。」

樹木解析機能による森林調査:工数が10分の1に

従来の森林資源調査は、プロット(調査区)を設定し、木の本数を計測して全体を推定する方法でした。しかし実態との乖離が大きく、精度面で課題がありました。
「従来のプロット調査は絶対数ではないので曖昧で、実態とずれることが多かったのです。」

現在はScanXの樹木解析機能を活用し、点群データから樹木1本ごとの位置・樹高などを出力。そこから針葉樹の本数や材積を推定する業務フローに変更されました。
単木単位で情報が取得できるのが最大の強みです。位置情報、樹高、樹冠面積が自動出力され、材積を計算できるようになりました。」

ScanXの樹木解析で出力したデータは、プロット調査と比べると、かなり実際の数値と近くなることを実感いただきました。
「樹木解析機能は特に本数の精度はとても高いと思います。一度、実際に伐採をした樹木の本数とScanXで算出された本数を比べたのですが、97%くらいの精度が出ており、とても驚きました。」

また、ScanXの樹木解析で設定できるパラメーターが算出精度を上げるために役立っているようです。
「樹木解析で設定できるパラメーターの使い勝手が良いです。業務上、針葉樹のみのデータを抽出したい場面が多いのですが、設定によって広葉樹を省き、針葉樹のみを取り出すといったこともある程度実現可能で、とても助かっています。」

さらに、大澤木材様では、樹木解析で出力したシェープデータをほかのソフトウェアにアップロードし、地形データや山林のデータと併せて使うことで、作業計画の作成に活かしておられます。
「ScanXはこの樹木解析の樹頂点や樹幹面積のデータをシェープファイルでダウンロードすることもでき、QGISにアップロードして地表面などのデータと合わせることで、材積が多く取れそうなエリアの選定や作業道設計などの計画がとても立てやすくなります。過去に間伐したエリアや、道がどこにあるか、樹木の成長具合の把握など、森林管理にとって重要なデータを可視化することができています。」
ScanXの樹木解析機能とシェープデータの使用例
ScanXの樹木解析機能を活用することで、森林調査にかかる工数を大幅にされました。
「従来は20ヘクタールの毎木調査に延べ11人日かかっていましたが、ドローンとScanXを使えば1人日で完了します。工数は10分の1以下に削減されました。」

データの共有機能活用:顧客からの信頼性の向上

ScanXのURL共有機能を活用し、発注者や関係者に現場状況を説明されています。
「URLで発注者や林業事業体などの関係者と簡単に共有でき現物のデータをそのまま共有できるので、相手もブラウザ上ですぐに確認でき、コミュニケーションの空白が生まれないことが魅力です。実物データを見ながら説明できるため、信頼性の高いコミュニケーションが実現しました。」

棚卸し業務に活用:数日の工数が1時間に

毎月の木材在庫管理にもScanXを導入。DSMを作成し独自ソフトで計算することで、積み上げられた丸太の体積を算出しています。
「ScanXは切った丸太の棚卸しにも使っています。ScanXでDSMを作成して、QGISにアップロードし、木材の体積計算を行っています。」

ここでも、点群を活用した棚卸しに業務フローを改善したことで、大幅な工数削減を実現されています。
「以前は3ヘクタールの敷地を手作業で棚卸ししており、数日かかることもありましたが、現在では約1時間で終わるようになりました。」
ScanXにて作成したDSMデータを用いた
木材の棚卸しの使用例

今後のScanXへの期待と展望

大澤木材様から、ScanXの改善に対する期待の声をいただきました。
「胸高直径が出せるようになるとさらに活用が進むと思います。そのためにも、地上1m程度の高さで点群をスライスし、断面図から計測ができる機能があるといいと思います。」

「樹木解析の時に点群ファイル、シェープファイル、リストなど一括でダウンロードする仕様ですが、必要なファイルだけを選択してダウンロードできるようにしてほしいです。」

「林業ではGISソフトを扱う人が多いので、面積計測のデータなどもCSVだけではなくシェープファイルで出力できると、使い勝手がよくなります」

ScanX導入を検討している方へのメッセージ

大澤木材様から、ScanXの導入を検討されている企業様へのメッセージをいただきました。
「ScanXはとにかく直観的に使え、ITに詳しくなくても手軽に使えるのが良いところです。特に林業ではこのような分野の技術が進んでおりません。樹木解析などを活用して業務効率化が業界全体で進むことを期待しています。ぜひ、一度試してみてほしいです。」

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