
点群処理を快適に行うためには、高性能なパソコンスペックが必要です。点群データの容量は数十メガバイトから数百ギガバイト以上になるため、処理に時間がかかったり動作が重くなったりするケースも少なくありません。
しかし、点群処理を行う環境を整えたくても、
「具体的にどの程度のスペックが必要なのかわからない」
「高スペックなパソコンを導入する以外に方法はないのか」
と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
そこで本記事では、CPU・メモリ・GPU・ストレージといった基本スペックの役割や、主要な点群処理ソフトの推奨環境をわかりやすく解説します。
点群処理の環境整備を検討する際に役立つ内容になっているので、ぜひ参考にしてください。
点群処理におけるパソコンスペックの重要性
点群処理では、膨大な3次元座標データを扱います。一般的な事務用パソコンでは処理能力が足りず、作業が思うように進まないことも少なくありません。
点群データは数千万から数億点の座標で構成され、容量は数十メガバイトから数百ギガバイトに及ぶこともあります。これだけ大規模なデータを扱うためには、高い計算性能を備えたパソコンが欠かせません。
仮に低スペックのパソコンを使った場合、データの読み込みに長時間を要したり、処理中にソフトが強制終了してしまったりするリスクがあります。つまり、点群処理のためのパソコン選びは、単なる動作環境の確保にとどまらず、業務の効率化や成果物の品質を左右する重要なポイントです。
ScanXなら、はじめての3D測量でも安心
ScanXは、オンライン上で簡単に点群処理ができるソフトウェアです。
- クラウド型のため高スペックパソコンは不要で、場所や環境を選ばず利用可能
- 点群データをアップロードするだけで、AIが自動的に解析・クラス分類
- 直感的な操作画面で、専門知識がなくてもすぐに使える
- URLひとつで点群データを共有でき、関係者との連携がスムーズ
- 初期費用ゼロ、月額29,800円から気軽に始められる
気になる方はお気軽に資料をご請求ください。
\クラウド型点群処理ソフトScanX/
点群処理に必要な4つのパソコンスペック
点群処理を効率よく行うためには、パソコンの CPU・メモリ(RAM)・グラフィックカード(GPU)・ストレージ が十分な性能を備えている必要があります。
ここでは、それぞれの役割と、点群処理に必要とされる具体的な性能を解説します。

1.CPU
CPUはパソコンの頭脳にあたり、点群データの解析や変換などの複雑な計算を担います。
点群処理では膨大なデータを同時に処理するため、少なくとも8コア以上のCPUが望ましいでしょう。さらに大規模なデータを扱うケースでは、16コアや32コアなどの高性能モデルを選ぶことで、処理の安定性とスピードが一段と高まります。
代表的なCPUには、IntelのCoreシリーズやAMDのRyzenシリーズがあります。いずれも6コア以上を搭載しているものが多く、シリーズのなかでもCore i7以上またはRyzen 7以上のモデルを選ぶと、将来的に大規模データを扱う際にも安心です。
業務用ワークステーションを導入する場合は、サーバー用途を想定して設計されたIntelのXeon(ジーオン)もおすすめの選択肢となります。
2.RAM(メモリ)
点群処理を安定して進めるためには、大容量のメモリが欠かせません。点群データは非常に大きく、メモリが不足すると処理速度が極端に落ちたり、ソフトが強制終了して作業が中断されたりするおそれがあります。
必要な容量は扱うデータの規模によって変わります。比較的軽いデータであれば16GB程度でも動作しますが、より快適に作業を進めたいなら32GBは確保しましょう。
さらに、複数の点群ファイルを同時に開く場合や、大規模な3Dモデルを生成する業務では、64GB以上を搭載すると安心です。
不意の中断やデータ損失を防ぐためにも、最低限足りるメモリにするのではなく、余裕をもって搭載することが安定した点群処理につながります。
3.GPU(グラフィックカード)
GPUは、点群データを画面に3D表示し、拡大縮小や回転などの操作を滑らかに行うために必要な装置です。
大規模なデータをリアルタイムで表示するには、高性能なGPUが欠かせません。特に点群処理では、3Dモデルをスムーズに表示できるかどうかが作業効率に関係します。
GPUを選ぶ際は、処理性能に加えて搭載されるVRAM(ビデオメモリ)の容量も重要です。VRAMが不足すると表示が遅くなったり、データの一部が欠けてしまうことがあります。
初心者が小規模データを扱う場合は8GB程度、中規模以上のデータを想定するなら12GB以上がおすすめです。
なお、多くの点群処理ソフトは互換性が高いNVIDIA製のGPUを推奨しています。
4.ストレージ
点群処理を効率よく行うためには、ストレージの性能も重要です。
点群データは、数十メガバイトから数百ギガバイトに及ぶことがあります。読み込みや保存に時間がかかると作業全体のテンポが崩れるおそれもありますが、高速なストレージを選ぶことで処理の待ち時間を大幅に減らせます。
HDD(ハード・ディスク・ドライブ)は大容量で価格が安い反面、読み書き速度が遅いことが特長です。一方、SSD(ソリッド・ステート・ドライブ)は高速に動作するため、点群処理に適しています。導入時には、OS(パソコンの基本ソフト)や点群処理ソフトをSSDにインストールすることをおすすめします。SSDの容量は少なくとも500GB、できれば1TB以上あると安心です。
主な点群処理ソフトで推奨されるパソコンスペック
点群処理ソフトウェアごとに要求されるパソコンのスペックは異なるため、使用予定のソフトに応じた適切なスペックを用意することが重要です。
ここでは、代表的な点群処理ソフトと推奨されるパソコンのスペックを紹介します。
代表的な点群処理ソフト
- TREND-POINT
- Leica Cyclone REGISTER 360
- FARO SCENE
TREND-POINT
TREND-POINT(トレンドポイント)は、膨大な点群データを効率よく処理できるソフトです。
点群の加工、断面図の作成、メッシュ土量計算などに対応しており、国土交通省のi-Construction要領や農林水産省のガイドラインに沿った成果を作成できます。
REND-POINT 推奨環境(10億点以下の場合)
| CPU | Core i5以上(処理規模によってはCore i7、i9、Xeonを推奨) |
| RAM | 16GB以上(処理規模によっては24〜64GB以上) |
| GPU | OpenGL 4.0以上対応(NVIDIA製推奨) VRAM 2GB以上(処理規模によっては4GB〜8GB以上) |
| ストレージ | 250GB以上(処理規模によっては500GB〜2TB以上) SSD推奨 |
Leica Cyclone REGISTER 360
Leica Cyclone REGISTER 360は、スキャンデータの読み込みからノイズ除去、自動合成までを一括で処理できるソフトです。
シンプルな操作性と高速な処理性能を兼ね備えており、初心者から専門技術者まで幅広いユーザーが快適に利用できます。
Leica Cyclone REGISTER 360 推奨環境
| CPU | Core i7以上(または同等品) |
| RAM | 64〜257GB |
| GPU | NVIDIA RTX 4000シリーズ・NVIDIA Quadro RTX 5000(または同等品) VRAM 8GB以上 |
| ストレージ | 複数の内蔵SSD推奨 |
FARO SCENE
FARO SCENEは、3Dレーザースキャナーの分野で知られるFARO社が提供する点群処理ソフトウェアです。
スキャンデータの合成やノイズ除去、カラー化などの基本処理を効率的に行えます。また、クラウドサービスの活用で、データをチームやクライアントと簡単に共有が可能です。
FARO SCENE 推奨環境
| CPU | Intel Core i7・Core i9・Xeonなど |
| RAM | 64GB以上 |
| GPU | OpenGL 4.3以上対応 VRAM 8GB以上 |
| ストレージ | SSD 1TB以上とHDDを併用 |
点群処理ソフトについてさらに詳しく知りたい場合は、以下の記事も参考にしてください。
なお、上記3つのソフトはいずれも高性能な処理が可能ですが、推奨されるパソコン環境を整えるには一定の費用がかかります。
たとえば、推奨スペックを満たす業務用高性能パソコンの場合、30万〜40万円前後、より高性能なモデルでは50万円を超えるケースもあります。
このように、点群処理を快適に行うには高スペックなパソコンが必要になるため、コストも踏まえて導入を検討することが大切です。
一方で、近年は高性能なパソコンを用意しなくても、クラウド上で点群処理を行えるソフトも登場しています。なかでも「ScanX」は、低コストで導入しやすく、初心者でも扱いやすい点が魅力です。
\クラウド型点群処理ソフトScanX/
点群処理に適したパソコンタイプの比較
点群処理を行う際には、単純にスペックの高さだけではなく、どのようなタイプのパソコンを選ぶかも重要です。
作業の内容や利用シーンに合ったパソコンを選ぶことで、効率的な作業環境を整えられます。
ここからは、代表的なパソコンのタイプごとの特長を比較していきます。
点群処理に適したパソコンタイプの比較
- 一般パソコンとワークステーション
- タワー型とモバイル型
一般パソコンとワークステーション
ワークステーションは、膨大なデータの処理や解析などの高度な処理に特化したパソコンです。
一般的なパソコンと比べて処理能力や耐久性が高く、大容量データを扱う複数の作業を並行して処理できます。さらに、メモリやストレージをあとから追加できる拡張性の高さも大きな強みです。
しかし、ワークステーションの価格は、一般的なパソコンに比べて高額になる傾向があります。
一方、小規模から中規模のプロジェクトや個人利用であれば、ハイスペックな一般のパソコンでも対応可能です。
ただし、高負荷な処理を長時間続けると、発熱によるパフォーマンス低下や安定性の問題が生じる可能性があります。企業や個人が点群処理を導入する際には、処理規模や運用コストを踏まえ、目的に合ったタイプを選ぶことが重要です。
タワー型とモバイル型
一般的なパソコンやワークステーションには、「タワー型(デスクトップ型)」と「モバイル型(ノート型)」があります。
タワー型は優れた拡張性を備えており、大規模データの処理や長時間の連続稼働に向いています。
性能を重視する業務では非常に頼れる存在ですが、本体が大きいため設置スペースが必要で、持ち運びには不向きです。
一方のモバイル型は、ノートワークステーションとして現場や出張先でも点群処理ができるのが魅力です。
タワー型ほどの性能はありませんが、現場での迅速な確認やクライアントへの即時対応が求められる場面では大きな強みとなるでしょう。用途に応じて、性能を優先するならタワー型、機動性を重視するならモバイル型を選ぶのがおすすめです。
高スペックパソコン導入の課題
ワークステーションの中には100万円を超えるモデルもあり、搭載されるCPUやGPUは専門用途向けに設計されているため高額になる傾向があります。
ワークステーションに限らず、一般的な高性能パソコンも導入コストが大きくなる場合も少なくありません。スペックが高いことで処理性能は向上しますが、その分導入費用も大きく膨らみます。
加えて、消費電力や冷却コストも課題の一つです。高性能CPUを複数搭載したり、大容量メモリを組み込んだりすると電力使用量が増え、長時間の稼働では電気代や冷却コストが大きな負担になります。このように、高スペックパソコンは処理能力に優れる一方で、購入費用や運用コストが重くのしかかる点に注意が必要です。
高スペックパソコン不要!クラウド型点群処理ソフト「ScanX」の特徴
従来の点群処理には高性能なパソコンが欠かせず、導入コストや運用面で大きな負担がありました。そこで注目されているのが、クラウド型の新しい選択肢です。
「ScanX」は、ソフトのインストールが不要で、公式サイトにログインするだけですぐに使い始められるクラウド型点群処理ソフトです。
ブラウザからデータをアップロードするだけで編集や共有までを完結できるため、パソコンのスペックに左右されず効率的に作業できます。
高スペックパソコン不要!クラウド型点群処理ソフト「ScanX」の特徴
- 低コストで利用できる
- 場所を選ばない
- データ共有が簡単
低コストで利用できる

出典:ScanX公式サイト
ScanXの魅力の一つは、導入費用を大幅に抑えられる点です。
従来のオンプレミス型の点群処理ソフトは、一括払いの高額なライセンス費用が必要で、さらに高性能パソコンをそろえるコストも発生します。
そのため、中小企業が点群処理を初めて導入する場合はコストが大きな負担となっていました。
一方、ScanXは月額29,800円から始められ、初期費用をかけずに導入できます。月額料金にはサポート費用も含まれているため、追加コストも抑えられます。
高スペックなパソコンを用意しなくても、普段のノートパソコンから快適に操作が可能です。コストを抑えながら本格的な点群処理を行える点が、ScanXの大きな強みです。
場所を選ばない
ScanXはクラウド型の仕組みを採用しているため、オフィスでも現場でもインターネットさえあれば点群処理を進められます。
ノートパソコンや支社の端末からもブラウザ経由でアクセスできるので、現場でデータを確認しながら編集が可能です。
さらに、複数のユーザーが同時にデータを閲覧・編集できるのも大きな特長です。
繁忙期や災害対応のように短時間で複数の現場データを処理する必要がある場面でも、従来のように処理待ちで時間を取られることなく、作業を同時進行できます。
現場とオフィスをつなぎ、スムーズに点群処理を進められる実用的なサービスとして、ScanXは多くの企業様で導入されています。
データ共有が簡単
点群データは容量が大きく、関係者への共有や納品に手間がかかるのが従来の課題でした。
ScanXは、権限管理を設定した上で簡単に共有リンクを発行し、相手に送ることができます。
インターネット環境があれば、パソコンだけでなくスマホやタブレット端末からも確認できるため、現場での迅速な判断にも役立ちます。
さらに、最新の機能では閲覧だけでなくデータ自体をダウンロードして納品できるようになりました。
共有から納品までをワンストップで行えるため、業務効率化や情報管理の向上に大きく貢献します。
点群処理に必要なパソコンスペックを理解して、業務の効率化を進めよう
点群処理を快適に行うには、CPUやRAM、GPU、ストレージなどのスペックが高いパソコンが必要です。
高性能なパソコンを導入すれば安定した処理が可能になりますが、コストや運用負担の増加は避けられません。
一方で、クラウド型の点群処理ソフトを活用すれば、高額なハードウェア投資を避けながら快適に作業を進められます。
なかでも「ScanX」は、初期費用ゼロで月額29,800円から利用できます。
インターネット環境と一般的なパソコンさえあれば、現場でもオフィスでも効率的な点群処理が可能です。
さらに、大容量の点群データもリンクを発行するだけで共有でき、複数人での同時作業をスムーズに行えます。
点群処理の効率化とコスト削減を両立したい方は、ぜひお問い合わせください。
